ロンドンガーデン便り

vol.2 キューガーデナー

今回は僕がロンドンでガーデン修行をしたお店、キューガーデナーについてお話しようと思います。
 キューガーデナーは、庭のデザイン、設計・施工、メンテナンス、植木の販売等を手がける総合園芸店です。スタッフの数は10名ほどで、その中の1人でデザインを担当するウェインは、『いま最もロンドンでホットなデザイナー』として、TVや本に取り上げられる程実力を持った人で、オーナーのマシューと共に、キューガーデン内のホ-ティーカルチャーコースを学んだパートナーです。わずか数名しか入ることのできないそのクラスに、あのジョン=ブルックさん(日本でも有名なガーデンデザイナー)もいたそうです。ショップ内ではたくさんの種類の植物を販売していますが、世界的なジャパニーズガーデンブームの影響で、日本特有の植物(竹、モミジ等)が人気でした。

また、仕事の進め方なども日本とはずいぶん違いました。日本ではまず、親方の元で下働きを数年したりします。イギリスでも基本的にはボスが中心となって仕事をするのですが、僕は初日から責任のある仕事を任されたり、チャンスをくれる機会を多く与えられました。それをうまく生かして、次々と仕事を覚えることができました。
そうしてキューガーデナーで庭を作り上げていく仕事に喜びを感じたのは、入って1ヶ月過ぎた8月、今から2年前のことでした。