ロンドンガーデン便り

vol.8 ガーデンショップ

 今回は職場の仲間たちに刺激をうけ、クレイジーな程ガーデン三昧生活を送っていたころのお話です。
 僕のロンドンでの職場には、若いガーデナーが数人いました。みな植物についてとても詳しく、植物名はもちろん学名であるラテン名も頭に入っているし、原産国や育て方、刈り方まで知りつくしているのです。
僕はロンドンに行く前もガーデンの仕事をしていたし、植物が好きなのでたいてい知っていたつもりでしたが、それはほんの一部でしかなく、悔しくなり土日の休みもガーデンの勉強をすることにしました。
それからは数々の庭園を廻り、ロンドンでも有名な園芸店「クリフトンナーサリー」の苗や植栽、ガーデン雑貨を見て、アンティークショップでジョウロやオブジェに触れ、本屋や図書館で庭の本を読みふける。そんなクレージーな程のガーデン三昧生活を楽しく過ごしました。
 ロンドン市内に数多くあるガーデン専門店の中でも特に好きだったのが、ノッティンヒル内にある「ガーデンブックス」です。
その名の通り、ガーデンに関する本ばかりを集めたお店なのですが、そのバリエーションとセレクションは世界一を誇る程です。そこで毎週買い集めた本たちは、今僕の会社の本棚を飾り、来店いただいたお客様に楽しんでもらっています。